ナミヤ雑貨店の奇蹟を読みました。
どんな内容なのかわからなかったのですが、本屋さんで見かけてパラパラと中を見て購入決定。
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私は話の筋を知らずにミステリーだと思って読みはじめたのですが、途中でそうではないらしきことに気付きました。
なんだか新鮮でしたが、何とも言えず人を惹きつける力があって、他の作品と同じようにグイグイと読み進めていってしまいました。
ジャンルとしてはファンタジーということになるでしょうか。
リアリティーのある小説しか受け付けない、といった方にはちょっと微妙かな。
でも、もしそうでなければ読んでみてはいかがでしょう。
逆に、ミステリー小説は事件とか出てくるから嫌だ!というような人
(がいるのかどうかわかりませんが・・・)
にはもってこいかも。
心温まるヒューマンな話が短編集のように書かれていますが、それぞれの話は大きな流れで繋がっていて、「あの人がここに出てきた」のような面白さもちょっとあります。
私は人の生きる道、いろいろな人生ということを考えてしまいましたよ。
作品に登場するような、大きな悩みにぶつかり、何とかしてそれを乗り越えて立派に生きている、という人は実際にたくさんいらっしゃるのだと思います。
自分が知っている人でも、普段はそれ(過去のこと)を表に出さないだけ、という方がいるのかも知れません。
年を重ねてくるとそれなりの知恵や経験、人脈といったものがついてくるので自分なりに解決しやすいようにも思いますが、若い年代での悩みというのは大変かも知れませんね。
私の場合は(家庭での)大きなトラブル等なく育てられ恵まれているほうだと思いますが、それでも青春時代には心の不安定さのようなものがあったと自覚しています。
周囲の環境により、そうったものが増幅されてつらい想いをしている若い人は思っている以上にいるのかな。
世間は冷たい面も持っているのでしょうが、逆に温かい眼差しを向けてくれる人や応援してくれる人も世の中にはすごくたくさんいると思います。
一生懸命になって生きて、それでも辛い、というときには思い切って発信していってみるといいと思いますし、そういった人に対してできるだけのサポートをしていってあげられるような社会であり続けてほしいですね。