羽衣文具のチョーク

愛知県春日井市にある羽衣文具。

書き心地がいいチョークでその筋(受験予備校とか)では有名だったようですが、2015年3月に廃業となってしまっています。

その理由は、少子化・教育環境変化による需要の減少、社長さんのの体調不良、後継者がいないことだそう。

2014年秋に廃業を発表したところ、これまで使っていたところからまとめ買いの注文が殺到。
(NHK「所さん!大変ですよ 」でやっていました)

日本の予備校からはもちろん、韓国、そしてアメリカからも。

アメリカからは8万本の大量発注。

その秘密をスタンフォード大学のブライアン・コンラッド教授が教えてくれました。

彼は、およそ半世紀解けなかった難問を31歳のときに解いた天才数学者。

教授室にある棚のなかを見ると、大量の羽衣チョークが置いてあります。
羽衣文具が廃業するということを知り、一気に発注。
(だいたい15年分ほどの量ですが、もう少し手に入れたいとおっしゃっていました)

愛用しているのはコンラッド教授だけでなく、数学者の間ではかなり人気の様子。

羽衣廃業のニュースを知り、アメリカの数学者200人ほどが1tのチョークを注文したみたいです。

どうして数学者に人気なのかというと、それは折れにくいから。

考えを整理するのに、紙に書くより大きな黒板のほうがいいのだそう。
スペースが広くて、いろいろたくさん書いたり、またサッと消したりできるからだと思います。

そのときに、アメリカのチョークなどだと、ポキポキと折れてしまって思考が途切れがちになってしまいます。
羽衣チョークだとそれが起こりにくく、スムーズに思考を展開していきやすいのでしょう。

こういったことは数学では「切実な問題(real issue)」だそう。

数学者のブログ書き込み等には
チェックチョーク界のマイケル・ジョーダン
チェックチョーク界のロールス・ロイス
といった声もあります。

ガリレオ先生こと湯川学准教授は数学者ではなく物理学者ですけれども、折れにくいチョークのニーズはあるのではないでしょうか。

もちろん彼はフィクション内の人物ですが、「使っているのは羽衣のチョーク」なんて設定をイメージして読むと・・・面白いかもしれないですね!